アゴなりさんの党

「生きづらさ」を解消し「優しい人」になる為のブログ

家事や育児を賃金換算すると〇万円になるらしい

今回も前回に引き続き「家事は労働だ!」というマルクス主義フェミニズムの主張を紹介していきます。 1. マルクス主義フェミニズムの主張 1-1. 家事とは 1-2. 育児とは 1-3. 家事・育児の夫婦分担 1-4. 家事労働を賃金に換算すると 2. フェミニストと専業主…

母性は「幻想」で家事は「労働」だ、という主張について

「母性は幻想に過ぎず家事は労働だ!」という主張があるのですが、皆さんはどう思いますか? 主張しているのはフェミニスト、その中でも特に[マルクス主義フェミニズム]の人々です。 1. 「母性は幻想」説 1-1. 二つの批判 1-1-1. 男性優位社会の幻想 1-1-2…

「家父長制」という超陰謀論とエマ・ワトソンの憂鬱について

今回は9月23日に書いたビミョウな記事を大幅に加筆修正して、ちゃんと内容のある記事にしたものです。 ジャイアンツでそれまでくすぶっていたが、日ハムに来て覚醒した大田泰示みたいな感じの記事だと思ってください。 大田泰示 1. エマ・ワトソンの憂鬱 2. …

ASDとADHDのことを理解しよう

今回は、以前紹介したASDとADHDの補足説明をしようと思います。 ササッと復習すると、 ASDとADHDは非定型発達(発達障害)の一種で、 ASD→自閉症スペクトラム症 ADHD→注意欠陥・多動性障害 ASDやADHDに関しては、その子どもの特徴について紹介するサイトは結…

精神年齢とは? 低いと何故ダメなのか

精神科医のダン・ニューハースによると、毒親の多くは精神年齢が低いようです。 多くの面において、彼らは子供のようなものの見方をし、子供のような感情の動きをします。怒りを爆発させる時も子供がかんしゃくを起こすのと同じです。彼らが周囲をコントロー…

「非定型発達」とは? 特徴や「発達障害」との関係性について

[発達障害]という言葉は、何故か一時期ブームになり、けっこう身近な言葉になったと思います。 今回は、そんな[発達障害]について紹介したいのですが、 「発達障害じゃなくて、[非定型発達]という言葉を使った方が良いんじゃないの?」という動きもあ…

【自動思考とは】罪悪感や怒りの正体について

皆さんは[自動思考]という言葉をご存知でしょうか。 自動思考は認知行動療法(認知療法)における最重要概念です。 「じゃあ、認知行動療法って何?」と思う方も多いでしょうが、一言で言えば、 けっこう胡散臭いものが多い精神療法の中でも、効果がかなり…

【悲しみを乗り越える】毒親問題、死刑廃止論etc…

先日紹介した[喪の仕事(モーニングワーク)]は毒親問題や死刑廃止論にも関わってくるということが最近判明したので、 今日はそのことをを伝えたいと思います。 1. 喪の仕事とは(復習) 2. 毒親問題 2-1. 願望や幻想を捨てる 2-2. 無難な距離をとる 2-3. …

モーニングワーク(喪の仕事)のススメ

私たちは大切な人を失った時、悲しみに暮れるのですが、実はこの悲しみにはプロセスがあります。 このプロセスを[喪の仕事(モーニングワーク)]あるいは[グリーフワーク]と言います。 ※morning(朝)ではなくmourning(喪) グリーフ(grief)=深い悲…

【プチ心理学】怒りを抑える方法を紹介するよ

今回のテーマは「怒りを抑える方法」についてです。 別に怒りっぽくない方も、最近怒りっぽくなったという方も気軽に読んでください。 1. 怒りには3段階ある 1-1. 6秒間耐える 1-2. ローカーを殴った杉内 2. 怒りを抑える基本的な考え方 2-1. 身体の状態を…

【虐待と脳】軽い体罰でもダメなのか?

前回に引き続き、虐待と脳の関係について書いていきます。 1. 実は反論もある 1-1. 虐待と脳の関係 1-2. 子どもの遺伝的要素 2. 因果関係は正しい? 2-1. 性的虐待の場合… 2-2. 体罰の場合… 3. 体罰に関する考え方 3-1. 体罰容認派が多数派 3-2. 生まれつき…

心が傷つく時、脳も傷ついていた!

虐待はしてはいけません(当然です)。 では、何故してはいけないのかというと、「子どもの心が傷つくから」というのが一般的な答えなのでしょうが、 脳科学的には「子どもの脳が傷つくから」が答えらしいです。 [こころが]と言われるより[脳が]と言われ…

もし虐待が冤罪だったら? ある家族の苦悩について

前回と同じ問題提起から始めます。 私のブログでは[虐待]や[毒親]の話をけっこうしているのですが、 この手の話には、 親を悪く言うのか 虐待の冤罪事件もある という意見が付き物です。 今回はこの内、「虐待の冤罪事件」について掘り下げていこうと思…

親の責任追及派 vs 親を悪く言うな派 でも一番悪いのは〇〇

私のブログでは[虐待]や[毒親]の話をけっこうしているのですが、 この手の話には、 親を悪く言うのか 虐待の冤罪事件もある という意見は付き物です。 というわけで、今回はこれらの意見について考えていこうと思います。 1. 親の責任追及派と親を悪く言…

カルト教団と「毒家」の恐ろしさを紹介するよ

今回はカルト教団の恐ろしさを紹介しつつ、「実は、カルト教団のような家庭はあなたのそばにあるかもね」的な、 そんな、園子温監督の映画のような話をしようと思います。 1. カルト教団の特徴 1-1. カルト教団の教祖の特徴 1-2. 非メンバーとは 2. 毒親なら…

過干渉は「毒」なのか?「愛」なのか?

今回は久々に[過干渉な親]について書いていきます。 過干渉な親には、 子どもは所有物だと思っている親 子どもと心理的に一体化している親 の2タイプあるのですが、今回は2の親を紹介します。 1.「子どもと心理的に一体化している親」の特徴 1-1. 自分が…

「知的な下ネタだったら言ってもいい」説について

「爽やかなイケメン(福山雅治など)の下ネタは許される」説が社会にはあるようですが、 今回は「知的な下ネタはもっと許される」説の話をしようと思います。 1. 精神分析はすごい 1-1. 辛辣な批判 1-2. 男根中心主義 2. 膣オーガズム神話とは 3. 女はいたる…

「性的暴行」と「性的搾取」と「性的虐待」の違いについて

今回は性的暴行(性暴力)という語りにくいテーマについて書いていくのですが、 まずは[性的暴行][性的搾取][性的虐待]の違いについてまとめます。 1. 性的虐待とは 性的虐待の定義に関しては、森田ゆり氏の著作『子どもへの性的虐待』を参考にさせて…

ラジカル・フェミニズムという「男性と闘う思想」について ②

今回も引き続き、ラジカル・フェミニズムの紹介をしていきます。 1. ラジカル・フェミニズムの変容 1-1. 二つの側面 1-2. 男性社会への批判 1-3. 性暴力との闘い 2. 防衛と攻撃は紙一重 1. ラジカル・フェミニズムの変容 ラジカル=根っこ フェミニズムには…

ラジカル・フェミニズムという「男性と闘う思想」について ①

今回は「フェミニズムの本丸」とも言うべき、[ラジカル・フェミニズム]の紹介をしようと思います。 1. 様々な概念の創造 1-1. 男女平等から女性の尊厳へ 1-2. 家父長制 1-3. ジェンダー、リプロダクティブ・ライツ 2. 反男性思想へ 1. 様々な概念の創造 「…

フェミニストは「おごらない男はクソ」と言ってもOKだったぽい?

[Aくんの質問] フェミニストを自称している女性(Bさん)と食事に行った際に「Aくんって男なのに、おごってくれないの?」とイヤミったらしく言われました。フェミニストは男女平等を掲げているのにおかしくないですか? [解答] おかしくはありません。…

共産主義と男女平等の意外な関係について

今回は、 社会主義(共産主義)について知りたい フェミニズム〃 という、どちらの人にもタメになる、一粒で二度おいしい「グリコアーモンドチョコ」のような記事を書いていきます。 1. 実は女性に優しかった共産主義 2. フリードリヒ・エンゲルスとは? 2-1…

少し前までフランスでは女性は「人間扱い」されていなかった?

[フェミニズム(feminism)]という英単語は1910年以降に一般的に使われるようになりました。 しかし、フランスでは1837年の時点で[フェミニスム(féminisme)]という言葉が使われていたようです。 その理由は、フェミニズムの発祥の地はフランスで、その…

フェミニストは、なぜエッチなポスターに厳しいのか

[フェミニスト]と言えば、 女性の賃金や社会的な地位の低さを改善しようとする人 ちょっとエッチなポスターなどに批判的な人 というイメージがあると思います。 しかし、この2つはよく考えると全くの別物で、戸惑う方も多いかもしれません。 それもそのは…

教育熱心な親と過干渉な親の違いについて

今回は前回に引き続き[過干渉な親]について書いていきます。 過干渉な親には、 子どもは所有物だと思っている親 子どもと心理的に一体化している親 の2タイプあるのですが、 今回は典型的な1の親である「完全主義で支配的な親」を紹介します。 1. 完全主…

【過干渉な親たち】過干渉になる意外な理由とは?

今回は「過干渉な親たち(スーザン・フォワードの言い方ではコントロールしたがる親たち)」について書いていきます。 と言っても[過干渉]にはいろいろなタイプがあり、本来は一つの記事には収まらないのですが、頑張っていこうと思います。 1. 過干渉にな…

【性的虐待する親の特徴】なぜ、性暴力は問題化しにくい?

今回のテーマは「性的虐待をする親」についてです。 「性的虐待をする親」は毒親の中でも異質な者とされ、例えば水島広子氏は、自身の毒親本の中で、 虐待をする親のなかでも性的な行為をする親だけはあまりにも特殊で悪質度が高いため、本書で論じる「毒親…

【毒親の暴力】虐待の連鎖(暴力の連鎖)は本当にある?

今回のテーマは「親の暴力」です。 このテーマは「暴力ではなくしつけだ」とか「体罰はある程度は必要だ」などの議論にもつながります。 しかし、そこまで行くと話が複雑になるので、今回は「子どもに暴力を振う親の特徴」について書いていこうと思います。 …

【毒親の影響】虐待は「脳」にダメージを与える?

前回は「子育て(育児)は子どもの人生にどの程度影響を及ぼすのか」について書いたのですが、これは一般的な家庭の話で、 虐待する親は子どもにネガティブな影響を多く与えると言われています。 今回は「虐待をする親、いわゆる[毒親]は子どもにどのよう…

「子育ては無意味」という遺伝子決定論は正しいのか?

「人生は幼児期の親子関係に左右される」という「子育て神話」は、フロイトの精神分析以降さかんに言われるようになります。 と言っても、 フロイトの理論は「〇〇してはいけない」「〇〇するべき」という行動規範(いわゆる超自我)が、幼児期に親によって…