「非定型発達」とは? 特徴や「発達障害」との関係性について
[発達障害]という言葉は、何故か一時期ブームになり、けっこう身近な言葉になったと思います。
今回は、そんな[発達障害]について紹介したいのですが、
「発達障害じゃなくて、[非定型発達]という言葉を使った方が良いんじゃないの?」という動きもあるそうです。
今回はその辺りも含めて紹介します。
1. 非定型発達と発達障害
まずは、発達障害の基礎知識を書いていきます。
文部科学省の規定によると、
「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの(発達障害者支援法 第二条)
(色文字は引用者)
1-1. 先天性のもの
さらに、特徴を挙げると、
- 先天性のものである
- 病気ではないため、治るものではない
そのため、「治療する」というよりも、
- その特性を持ったまま、社会生活に適応できるように訓練する
- 保護者、周囲の人々、社会の側が理解を示す
といった対応が望ましいのされています。
1-2. 周囲の人間が理解する
例えば、政府広報オンラインは、
- 発達障害の人々を「コミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手な人々」と位置づける
- 「脳機能の障害があるために、特徴的な行動をする」ということを、周囲の人々が理解するように促す
などして、発達障害の人々が社会で孤立しないように取り組んでいます。
[非定型発達]という言葉もその観点から作られたのかもしれません。
1-3. 非定型発達とは
非定型発達で、社会生活に障害を来すようになるレベルの人を、「発達障害」と呼びます(出典元:水島広子『「毒親」の正体』)
(赤文字は引用者)
このように述べます。
つまり、
とのことです。
おそらく「障害」というショッキングな言葉は極力使わない方が良いからでしょう。
さらに、
社会の側が理解を示し、そのような傾向がある人々も生きやすい環境を作れば、もはや[発達障害]という言葉は使う必要はないのではないか?
と考える人たちもいます。
というわけで、将来的には[非定型発達]という言葉の方が使われるようになるのかもしれません。
2. 非定型発達の特徴
- マルチタスク(複数の事を同時並行にやること)が苦手
- 予想外の事に対応できず、否定されると意固地になる
という点では共通しています。
「なぜマルチタスクが出来ないのか」や「予想外の事に弱いのか」のメカニズムはそれぞれ微妙に違うのですが、
それぞれの特徴の細かい部分については、またいずれまとめようと思います。
3. 子育てとの関係性
非定型発達や発達障害は、子育てを考える上でも重要です。
例えば、政府広報オンラインは「発達障害(非定型発達)は親のしつけや教育が問題ではない」ことを強調しています。
しかし、「発達障害の中には、[愛着障害]が多く含まれている」と言って、親の責任を問おうとする精神科医もいます。
また、ASDやADHDは[毒親]との関連でも多く語られるようです。
これらについては、また記事をまとめようと思います。
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