ラジカル・フェミニズムという「男性と闘う思想」について ①
今回は「フェミニズムの本丸」とも言うべき、[ラジカル・フェミニズム]の紹介をしようと思います。
1. 様々な概念の創造
「フェミニズムの本丸」というキャッチコピーは、さっき私が勝手につけたものなので、別に覚えなくて良いのですが、
なぜ「本丸」なのかと言うと、
そして、このように影響力を持ち得た理由は、ラジカル・フェミニズムが様々な問題提起をしたからでしょう。
1-1. 男女平等から女性の尊厳へ
19世紀~20世紀前半にかけてのフェミニズムは[リベラル・フェミニズム]と呼ばれ、
- 主にインテリっぽい人が担っていた
- 女性が男性と同じ権利(参政権や教育など)を獲得することを目指した
という特徴を持っていました。
しかし、それに対して、
「男性と同じ権利を得て形式的に男女平等になっても、人々の意識が男尊女卑のままだったら意味がない!」
と言って登場したのが、ラジカル・フェミニズムです。
1-2. 家父長制
しかし、この「男尊女卑」の定義はあいまいでした。
ラジカル・フェミニストは男尊女卑的社会を指す言葉として[家父長制]という言葉を編み出すのですが、
[家父長制]もあいまいな言葉だったので、中には気に入らない相手に対して「君の考え方は家父長制に染まっている!」と言ってキレる人もいたようです。
まあ、でもトータルで見たら素晴らしい概念だと思います。
1-3. ジェンダー、リプロダクティブ・ライツ
ラジカル・フェミニズムを語る上で欠かせないのが、[意識覚醒(意識高揚運動)]という特殊なミーティングです。
これによって明らかになったのが、「生殖機能(つまり、子どもを産む力)」を持つが故の女性への抑圧でした。
要するに、
- 女性は「出産する役割」として家に置かれ、出産・育児・家事を任される
- 子どもに近い存在とされ、子どもと同列に扱われる
というわけですね。
もちろん、女性の中には「育児」や「母性」を素晴らしいものだとする方も多くいると思うのですが、
ラジカル・フェミニストは「それらは家父長制によって押しつけられたものに過ぎない」と主張するわけですね。
ちなみに、「生殖機能を持つ性」を乗り越えるために編み出されたのが、[ジェンダー]や[リプロダクティブ・ライツ]という有名な概念です。
2. 反男性思想へ
このように、ラジカル・フェミニズムは様々な概念を編み出しました。
他には、
- 男性が作った問に頼るのではなく、女性自らの学問を作る
- 女性の本質を探す
という目標や気概を持っていたのですが、
なんやかんやで、男性をdisる運動に変貌していった感じです。
これに関しては、
- 女性社会を作るより男性社会を批判する方が楽だった
- 批判することで人気が得られた
などの理由が挙げられるでしょう。
(つづく)
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