精神年齢とは? 低いと何故ダメなのか
精神科医のダン・ニューハースによると、毒親の多くは精神年齢が低いようです。
多くの面において、彼らは子供のようなものの見方をし、子供のような感情の動きをします。怒りを爆発させる時も子供がかんしゃくを起こすのと同じです。彼らが周囲をコントロールしようとしたがるのも、実は子供と同じなのです。(出典元:ダン・ニューハース『不幸にする親 人生を奪われる子供』)
(赤文字は引用者)
それでは「精神年齢」とは一体何なのか、考えていきたいと思います。
1. Sタイプとは
愛着理論では、「Sタイプ」という概念があるそうです。
※ S=Sub-adultで、「大人になりきれていない」の意
1-1. Sタイプの特徴
精神科医の高橋和巳氏によると、Sタイプの人はこのような特徴を持っています。
体つきはもちろん、しゃべり方や知識、社会的な地位は間違いなく大人なのに、心の持ち方だけは、思春期以前の心性の「学童期」
このように「学童期」がキーワードになっているようです。
1-2. 学童期とは
学童期は6~12歳まで、つまり小学生の時期を指します。
それでは、「精神年齢が学童期」とはどういう状態を指すのでしょうか。
1-3. 親になった場合
もちろん、小学生が小学生の心を持っていても構いません。しかし、大人が小学生の心を持っていたら大変です。
さらに、そのような人が親になったら、
- 子どもと友だちのように仲良くはできるが、親子関係を上手く築けない
- 自分の都合を優先し、子どもをほったらかしにしてしまう
このようになってしまいます。
2. 精神年齢が低い親の特徴
再びダン・ニューハースの著作に話を戻します。
ダン・ニューハースによる「精神年齢が低い幼稚な親」の特徴はこんな感じです。
2-1. かなり自己中
例えば、ある親は、
- 子どもが幼い頃はペットのように可愛がったが、ある程度大きくなると急に興味を失いだした
- 自分が欲しいおもちゃばかり買ってきて、子どもに触らせようとしなかった
このように、自己中で幼稚な人だったようです。
2-2. 自分が生んでやった
また、自分が生んでやったんだから子どもは自分の言うことを聞いて当然というタイプもいます。
「完全主義タイプの親」も子どもに自分の理想を押しつけがちになるのですが、
こちらのタイプは自分の信奉する完璧さに心奪われるあまり、子どもに理想を押しつけるというよくわからない人たちです。
対して、「幼稚タイプの親」は、
- 自分が生んでやった
- にもかかわらず、言うことを聞かない子どもは厄介者だ
- 自分ばかりが苦労している
このように考えるわけですね。
2-3. 子どもへの八つ当たり
さらに、酷い場合では、
- 自分はこんなに苦労しているんだ!
- お前なんか産まなければよかった!
という暴言を実際に子どもに言ってしまう親もいます。
これは子どもへの八つ当たりという側面が大きく、普段は友だちのように仲が良いということも多々あります。
しかし、それだけに子どもは「親がかわいそう」と思い、本当に自分を責めてしまうのです。
3. 最後に
精神年齢が低い親は子どもと仲良くは出来ます。それは素晴らしいことです。
しかし、その分子どもは、そのような親の暴言を真に受け深く傷ついてしまいます。
そして、それは「仲良くできる」というプラス面を帳消しにして余りある程の、大きな傷になる可能性もあるのです。
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