【プチ心理学】上手な褒め方・叱り方を紹介するよ
今回のテーマは「上手な褒め方・叱り方」なので、子育てを念頭に置いたものなのですが、一応大人の相手との接し方にも使える内容になっています。
1. 叱るべき?褒めるべき?
カウンセラーや子育てアドバイザーは、
- 叱り過ぎるのは良くない!
- でも、叱らないのはダメ!
このような複雑なことをよく言います。
孔子先生ふうに言えば「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということなのでしょうが、
関西人的にツッコめば「ほんなら、どないしたらええねん」なので、
叱る時の一応の目安を紹介しましょう。
1-1. 叱らなくてもいい子
前提として、叱らなくても言うことの聞く子どもは、別に叱る必要はありません。
優しく注意するくらいでいいでしょう。
1-2. 言うことを聞かない子
では、「言うことを聞かない子」や「叱ると反発して行為をエスカレートする子」はどうすればいいのでしょうか。
まとめると、
- 良くない行動をした時でも、基本は無視する。ただし、
- 良い行動をした時にたくさん褒める
- どうしても看過できない行動をした場合は叱る
まあ、一応の目安なので、このようなアバウトなことしか言えませんが、例えば、
「食事中に、すぐウロウロする子ども」の事を考えてみましょう。
「ウロウロしたい」「食事するより遊びたい」というのは、子どもの本質だと思うので、叱ってもなかなか言う事の聞かない子もいます。
そんな時は、ウロウロしていない時に褒める方が効果的です。
要するに、
- 叱られたくないからウロウロしない、ではなく、
- 褒められたいからウロウロしない
2の方に意識を切り替えさせるわけです。
2. 褒め方のポイント
そうは言っても、褒め方もなかなか難しいようです。
昔流行った心理学に「行動主義心理学」というものがありました。
2-1. 行動主義心理学とは
行動主義心理学とは、
「好ましい事をした時に褒める」ことによって、さらに好ましい行動を引き出していくという考え方のこと
確かに、この考え方に基づき、好ましい行動を引き出すことは最初はできるようですが、それは長続きしないようです。
2-2. 期待と不安
なぜなら、人間の行動を引き出すには、
- 褒められるかもしれないという期待
- 褒められないかもしれないという不安
この2つが必要だからです。
しかし、常に褒めていると、この2つを満たすことはできません。
よって、たまに褒めないというパターンを意図的に作った方が良いわけですね。
3. 叱り方のポイント
次は、上手な叱り方についてです。
子どもが他人に向かって物を投げつけたとしたら、「相手を傷つけることになるから、そういうことはしてはいけない」と、道理を教えるのがしつけです。(友田明美『子どもの脳を傷つける親たち』)
(赤文字は引用者)
ここでは「しつけ」となっていますが、大人に対しても同じです。
とにかく、ダメ出しするときは、
「何故ダメなのか」の理由を言わずに、「バカ」「しょうもない奴」「ちゃんとやれ」的な言い方で批判をしたら、
- 人格否定されたと思う
- どうすれば良いのかが結局わからないので、行動を改められない
- 漠然とした苦手意識を持ってしまう
などの悪影響があります。
4. 最後に
今回は「プチ心理学」の話をしました。
もっといろいろ書きたかったのですが、あんまり長くなるのはアレなので、これで終わりにしようと思います。
それと、今回のような【ちょっとタメになる心理学】の話は、あと5000回くらいやるつもりなので、今後ともよろしくお願いします。
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