「祖父母が関わりすぎると子どもが病む」説って知ってる?
皆さんは「祖父母が関わりすぎると子どもが病む」説をご存知でしょうか。まあ、多分、嘘だとは思いますが、一応紹介します。
1. よくある話?
実の親に育てられた子どもでも、同居する祖父母や親戚が可愛がってくれるからというので、母親があまり可愛がらなかった場合、後年、精神的に不安定になるということは、しばしば経験するものである。(岡田尊司『愛着障害』)
(赤文字は引用者)
要するに、
母親よりも祖父母に可愛がられた子どもは後年になって精神的に病む
しかもこれは、よくある話らしいです。
2. オドラデクラーメンって何?
例えば、友だちから「オドラデクラーメンって本当においしいのかな?」って聞かれたら、「オドラデクラーメンって何?」ってなりますよね。
それと同じで、
「祖父母が関わりすぎると子どもが病む」説など、ほとんどの人が知らないでしょうから、この説が正しいのかの説明をしなければならないと思うのですが、
岡田氏は科学的な根拠やデータを示すことなく「しばしば経験する」とだけ言って話を終わらせてしまいます。
しかし、この説は多くの人にとって聞き捨てならないものだと思うので、もう少し検討してみましょう。
3. 岡田尊司の主張
もう一度、岡田氏の言葉を引用すると、
子どもが病んでしまうのは、
同居する祖父母や親戚が可愛がってくれるからというので、母親があまり可愛がらなかった場合
つまり、ここでは[祖父母]だけではなく[母親]も問題になっているわけですね。
3-1. 母親の愛情は特別
当ブログでは何度も書いていることなのですが、
岡田氏の理論では、母親が子どもを目いっぱい可愛がらなければ、子どもは非常に不幸に、時にはロリコンになってしまうようです。
3-2. 絶対的な愛情量
では、「どのくらい」あるいは「どのように」可愛がればいいのかと言うと、それは教えてくれません。
とにかく岡田氏によると、絶対的な愛情量が不足していたら子どもは病んでしまうようです。
3-3. 母親愛 >祖父母愛
さらに、「母親の愛情量は祖父母の愛情量を上回ってはいけない」という条件も付きます。
例えば、母親が与えるべき絶対的な愛情量を100オドラデクとしましょう。
祖父母の愛情量は母親の愛情量よりも少なめにしなければならないので、60オドラデクくらいでしょうか。
しかし、何かの拍子で祖父母の愛情量が+20され、母親の愛情量が-20されるかもしれません。
すると、両者の愛情量はともに80オドラデクになります。
そうなれば母親の愛情量が祖父母の愛情量を上回らなくなってしまいます。
まあ、要するに、岡田氏の「祖父母が関わりすぎると子どもが病む」説は、意味不明な上に難易度の高い、昔、板尾創路さんがやっていた「クイズ・イッツジー」みたいな感じなわけですね。
4. 最後に
というわけで結論。
「祖父母が関わりすぎると子どもが病む」説を信じるか信じないかは、あなた次第です(私は信じません。すいません。)
あと、もし、ここまで読んでくださった方の中に、岡田氏の著作を読んで不安になっている方がいたら、
岡田先生のような有名人が主張していたからといって、そこまで真に受ける必要はないと思います。
岡田氏は、
- しばしば経験する
- 研究で明らかになった
という言葉をよく使いますが、
岡田氏の主張にとって都合の良い[経験]や[研究成果]を切り貼りしているだけかもしれませんからね。
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