香川照之風にフェミニズムへの批判について語るよ
私は別に「フェミニスト」を自称しているわけではありません。
しかも、香川照之風に。
今回はそんな感じの話をします。
1. フェミニズムは女性のためのもの?
フェミニズムは「女性のため」の学問・運動であって、「男女のため」の学問・運動ではありません。
例えば、上野千鶴子氏によると、
(赤文字は引用者)
難しいことを言っていますが、つまり、
フェミニズムは男女の問題を解決する知識(普遍的な知)ではなく、女性が抱えた問題を解決するための知識だ
ということです。
ちなみに、学問としてのフェミニズムは結構むずかしい事や、エログロな表現を連発させるので、興味本位で勉強した人はビックリしがちです。
あと付け加えるなら、
一応、[ジェンダー論]の方は男女のための学問だとは言えます。しかし、男女だったら、女性の方に味方しがちです。
まあ、ジェンダー論はフェミニズムから派生したものですからね。
2. 男女格差を優先すべき?
フェミニストに批判的な人々は、
ということに憤りを覚えているのではないでしょうか。
でも、実際、
例えば、貧困問題について考えてみましょう。
男女の賃金格差は、ここ20年だけ見ても100万円前後もあります。
フェミニストはこのような「男女格差」には敏感です。
でも、雇用契約や市場によっては、男性も深刻な貧困問題を抱えていることもありますよね。
しかし、そのような場合も、多くのフェミニストは「まずは男女の格差を是正するのが先だ」と、男女格差の方を優先すべきだと主張するのではないでしょうか。
3. フェミニズムの歴史
フェミニストがこのように主張するのは、フェミニズムの歴史が、
女性の権利や尊厳を女性自身が主張し、女性の手で獲得していった
というものだったからです(もちろん、女性に寛容な男性もいましたが)。
そんなわけで、
女性の問題は女性が主体的に解決してきたのだから、男性の問題は男性が主体的に解決するべきだ
と思っているのでしょう。
もちろん、女性の権利を主張し過ぎると、今度は男性の権利を侵害することになるかもしれません。
例えば、女性専用車両やレディースデーに対して不満がある男性は結構いますよね。
しかし、フェミニストは「不満があるなら、まずは男性自身が声をあげるべきだ」と考えるのです。
例えるならば、『小さな巨人』の小野田一課長(香川照之)のように「覚悟無き者に何も言う資格はない!」と思っているわけですね。
4. まとめ
『半沢直樹』が終わり、深刻な大和田常務(香川照之)ロスが叫ばれている今、あえて小野田一課長をくり出しました。
記事の内容的には「多くの人がフェミニズムに対して抱いているであろう批判を解決するもの」だったので、
今度は「フェミニズムの主張」も解説したいなあと思います。