プチ心理療法を使って「会話名人」になろう!
今回は、
- 心理学に興味がある人
- コミュニケーションが上手くなりたい人
のどちらにとってもタメになる、一粒で二度おいしい「グリコアーモンドチョコ」のような記事を書いていきます。
1. 心地よい会話を目指そう
今回目指すのは、「饒舌で話が上手い人」や「ユーモラスで話が面白い人」ではなく、「話していて心地よい人物」です。
逆に、話すのが面倒くさいのは、例えば、
- 「いつ結婚するんだい?」などデリケートなことを聞いてくる人
- 「私の言う通りいすべきだ」系の自分の意見を押しつけてくる人
などだと思います。
特に、悩みを抱えた人は1,2のような、心に土足で入ってくる人物との会話を嫌がるでしょう。
しかし、一方で、相手の心の内を察することが出来なければ、スムーズに会話をすることもできません。
そこで、
相手に「デリカシーがないなコイツ」と思われないようにしつつ、相手の心の内を探るコツ
を心理療法から学んでいきましょう。
2. 心理療法入門
心理「療法」と言いましたが、今回紹介する方法は、精神的な病を抱えていない人との会話にも使えます。
ポイントは3つです。
2-1. あいづちを打つ
まずは
相手に「話を聞いている」「共感している」という姿勢を示すことが大事です。
「なるほど」「そうですか」「マジっすか」などのあいづちは「話をちゃんと聞いていますよ」というメッセージになります。
2-2. オウム返しをする
次は、「あいづち」に、オウム返し的要素を取り入れましょう。
Wikipediaにいい感じの例題が載っていたので引用します。
相槌はおうむ返し疑問文 (echo questions) の形式をとることがある。これは名詞に「ですか」をつけた文からなる。話者 A が何かを訊ね、話者 B はキーワードに「ですか」をつけて繰り返し、(…)「新しい車を買ったんです」に対する「車ですか」 (you say?) のようにである。
(赤文字は引用者)
キーワードに「ですか」をつけて繰り返す。例えば、
- 「昨日、ピラミッドに行ったんだ」ー「ピラミッドですか?」
- 「学校に行くのが嫌だ」ー「学校に?」または「嫌なの?」
このように、相手の気持ちが集約されているキーワードを繰り返すわけです。
そもそも、会話には、
- 知識や情報を交換する
- 「コミュニケーションが成立している」という事実を確認する
という2つの機能があります。
難しいことはわからなくても、「かまってもらっている」ということを知れば、かなりホッとするでしょう。
皆さんも「特にアドバイスは求めていないけれど、とりあえず話を聞いてほしい」と思う時があると思います。
そんな時には「オウム返し型のあいづち」は非常に有効なわけですね。
2-3 .疑問詞で返す
悩みを抱えた相手に対しては、
「何で?」「どのようにして?」など疑問詞を使うと良いようです。
例えば、「もう死にたい」と言う相手に対し、
「死にたい」―「何で?」―「生きていても意味がない」―「どうしてそう思うの?」
…というふうに、
無理に答えを用意するのではなく、相手のタイミングを尊重しながら、気持ちを掘り下げていくわけです。
さらに言えば、言語化することは気持ちの整理にも繋がります。
悩んでいる相手が、自分の言葉で悩みを言語化できるように促すことで、気持ちを落ち着かせることが出来るのです。
そのためには、「疑問詞で返す」ことは非常に有効です。
3. 最後に
今回は「プチ心理療法」の話をしました。
今回のような【ちょっとタメになる心理学】の話は、あと5000回くらいやるつもりなので、今後ともよろしくお願いします。