【カタカナ語講座】イデオロギーの正しい使い方はこれだ!!!
私の友人にカタカナ語を言いたがる人がいるのですが(親しみを込めて「カタカナ語・言いたがリーナ」と呼んでいます)、
言いたがリーナが[イデオロギー]について語っていた時に、考えさせられたことがあったので、
今回は「イデオロギーの正しい使い方」について書いていこうと思います。
1. イデオロギーの一般的な意味
イデオロギーの一般的な意味は、わかりやすく言うと、
歴史的・政治的な問題における、ある集団の考え方
みたいな感じです。
例えば、
また、重要なのは、
それぞれの立場における「正しい事」なので、反対の立場の人々と衝突しがちだということです。
例えば、
このように、先ほどの1,2,3と全く逆のイデオロギーも存在するわけですね。
2. イデオロギーの厳密な意味
以上が[イデオロギー]の一般的な意味なので、今日からドンドン使っていってほしいのですが、
次は、思想・哲学における[イデオロギー]の使い方を説明しようと思います。
2-1. 概念創造者はカール・マルクス
元々マイナーだった[イデオロギー]という言葉を厳格化し、世界的に広めたのは、
世界で最も有名なヒゲ面と言っても過言ではない、哲学者カール・マルクスです。
彼らはそれを知らない。しかし彼らはそれをやっている。
つまり、イデオロギーとは、知らず知らずの内に私たちに浸透し、私たちの行動様式を作り上げているようなものだということです。
2-2. 常識=イデオロギー?
わかりやすく言うと、厳密な意味でのイデオロギーとは、
支配者層がある体制を維持するためにつくり上げた常識
です。
つまり、普段私たちが「常識」だと思っているものは、支配者層が利益を得るためのイデオロギーかもしれません。
2-2-1. 資本主義的イデオロギー
例えば、
出世したら社会的に成功したと言われ、お給料も300万円から400万円になるからガンバって働こうぜ!
というのは、
実は、資本家から金を搾取して1億円の年収を得るための、資本主義的なイデオロギーの一部です。
「働いているのは私たちなのに、何で資本家は1億円も儲けているんだ!」という不満を隠すために、「出世したら年収が上がる」というアメを与えるわけですね。
そして、労働者が働けば働くほど資本家も儲かり、資本主義体制も維持されるというわけです。
2-2-2. フェミニズムの場合
フェミニストも「男性中心的イデオロギー(家父長制)」という言葉を駆使します。
例えば、
- 女性には母性本能があるので、子育ては女性がやるべきだ
- 女性には生活感覚があり、自分の身の周りのことを大切にする
というのは、
女性を子育てや身の回りの生活に縛り付け、男性が経済活動や公的な活動を独占するためのイデオロギーの一種だ
と主張するわけですね。
そんなわけで、バリバリのフェミニストの中には「母性本能」すらもねつ造だと主張する人もいます。
3. 最後に
今回は「イデオロギーの正しい使い方」を紹介しました。
【2】の方は難しかったかもしれませんが、一般的に使われるのは【1】の方なので、その辺は良しなに。
あと、【カタカナ語の正しい使い方講座】は、あと5000回くらいやるつもりなので、今後ともよろしくお願いします。