コーンフレークはキリスト教徒が作ったらしいよ
季節のせいでしょうか。
最近、無性にコーンフレークを食べたくなるし、キリスト教の話をしたくなってくるので、
今回は「コーンフレークはキリスト教徒が作った」という話をします。
「キリスト教徒」と言っても、キリスト教には色んな宗派があります。
その中でコーンフレークと関係があるのはセブンスデー・アドベンチスト(Seventh-day Adventist)です。
1. セブンスデー・アドベンチストとは
[セブンスデー・アドベンチスト]はおそらく、信徒かキリスト教に詳しい方でない限り聞きなれない言葉だと思うので、その名前の由来くらいは解説しときましょう。
1-1. 名前の由来
直訳すると、
- セブンスデー→七日目
- アドベンチスト→再臨(アドベント)を待望する人々
これでもよくわからないと思うので、補足すると、
です。
1-2. 再臨待望論とは
「イエス・キリストが再び地上に戻ってくる」という再臨待望論は昔からあったのですが、それらはことごとく失敗に終わったので、
人々は失望し、また、ある人は「何でやろうか」と思っていました。
そんな中、エレン・G・ホワイトという女性がやって来て、
と主張します。
1-3. 安息日はいつ?
安息日とは、休息を取って神様の礼拝に時間をあてる日のことです。
そのせいでイエス・キリストは再臨しないのだというわけですね。
2. みんな大好きコーンフレーク
さて、そろそろコーンフレークの話をしましょう。
コーンフレークを開発したのはジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士です。
名前を聞いて、( ̄▽ ̄)ピーン と来た方もいるでしょう。シリアル食品で有名な「ケロッグ社」の、あのケロッグです。
2-1. セブンスデー・アドベンチストとの関係
ケロッグ博士はセブンスデー・アドベンチストが設立した療養施設で働いていて、セブンスデー・アドベンチストの教義に合う健康法や健康食を開発していました。
その中の一つが、トウモロコシをローラーで引き延ばしたコーンフレークだったわけです。
2-2. 肉体を清潔に保て
もともと、セブンスデー・アドベンチストは宗教団体なのにもかかわらず、
発足時から健康食品の製造にも力を入れていました。
その背景には、「霊魂と肉体は一体なので肉体を清潔の保つべきだ」というのがエレン・G・ホワイトの信条があったようです。
霊魂は信仰や祈りで清めることができますが、肉体は別の方法で清めなければなりませんよね。
そこで着目されたのが食品産業だったというわけです。
3. まとめ
セブンスデー・アドベンチストは食品製造だけでなく、教育・医療・出版・放送・福祉・国際協力といった様々な関連事業を展開しており、
「第七日目の安息日の話はどうなったんや??」と正直思ったりもしますが、それはさて置き、次回は、
「とっても美味しいコーンフレークレシピ」の話でもしようと思います(多分)。
あと、キリスト教系豆知識の話も5000回くらいしようと思います。